文献詳細
特集 コミュニティと関係性の再構築
文献概要
本稿の目的は,一つには,いま多くの地方自治体を襲っている大規模な市町村合併の波の中で,コミュニティのあり方の視点から問題提起をすることです.合併で小規模自治体を飲み込んだかのような自治体,飲み込まれたかのような自治体,対等合併であるが故に混乱が生じている自治体,合併しないという決定はしたもののこれからどう進めればいいのかという自治体など,いずれも,これからどうすべきかということに悩んでいる自治体は多いのではないでしょうか.
もう一点は,崩壊したと言われる最近のコミュニティにおいて,その活動を活発にする戦略はあるのかという点です.コミュニティ活動が,行政からの依頼や押しつけではなく,コミュニティ自身の話し合いによる活動の推進.しかもそれが,ヘルスプロモーションやノーマライゼーションなどの時代的な要請を受けた,その地域での新たな社会規範の創造の手段としての活動になりうるのか,それこそコミュニティの再構築と考えられるものです.
もう一点は,崩壊したと言われる最近のコミュニティにおいて,その活動を活発にする戦略はあるのかという点です.コミュニティ活動が,行政からの依頼や押しつけではなく,コミュニティ自身の話し合いによる活動の推進.しかもそれが,ヘルスプロモーションやノーマライゼーションなどの時代的な要請を受けた,その地域での新たな社会規範の創造の手段としての活動になりうるのか,それこそコミュニティの再構築と考えられるものです.
参考文献
1) 大谷 強:自治と当事者主体の社会サービス. 現代書館, 1999
2) 山崎丈夫:地域コミュニティ論. 自治体研究社, 2003
3) 地域自治の住民組織論. 自治体研究社, 1996
4) 岩永俊博:地域づくり型保健活動の考え方と進め方. 医学書院, 2003
5) Green LW, Kreuter MW(著):神馬, 岩永, 松野, 鳩野(訳):ヘルスプロモーション;PRECEDE-PROCEEDモデルによる活動の展開. 医学書院, 1997
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