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高校生に対するピア・エデュケーションによるHIV/AIDS予防教育実践と効果
著者: 奥野ひろみ1 樋口まち子1 永田文子2 兒島佳子1
所属機関: 1静岡県立大学看護学部 2東洋大学大学院社会学研究科社会福祉専攻
ページ範囲:P.76 - P.79
文献購入ページに移動性行動の若年化や,性感染症者の増加は,近年著しい.高校生で性交体験をしている者は,1999年に実施した東京都の調査では高校3年生で40%1),ほぼ全日制と同様の年齢の生徒が通う夜間高校の調査でも42.8%2)となっており,若年層の性体験では,初交年齢が早まり,多数の相手を持ち,性交までの付き合い期間も短縮化されているという(セックスのカジュアル化)傾向が指摘されている3).
木原らは,HIVはプールや握手では感染しないという知識は比較的普及しているが,他の性感染症の知識や,性感染症に罹っているとHIV/AIDSに罹りやすいなどの知識は少なく,自分たちに感染のリスクがあると考えていないと指摘している4).
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