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連載 衛生行政キーワード・24
文献概要
がんは,昭和56年からわが国の死亡原因の第1位となり,現在に至っており,国民の生命および健康にとって重大な問題となっている.政府は,昭和59年度より「対がん10か年総合戦略」を,平成6年度より「がん克服新10か年戦略」を策定し,がん対策に取り組んできた.この間,がん対策が大きく進展し,胃がん,子宮頸がんなどの死亡率は大きく減少し,これまで増加傾向にあった多くの部位のがん死亡率・罹患率は,最近10年間で増加が頭打ちに転じている.その一方で,乳がんと前立腺がんの死亡率・罹患率については依然として増加傾向が続いており,さらに,高齢者人口の増加により,多くの部位のがん死亡数・罹患数は増加傾向にあることから,がんに対する画期的な治療法の開発や,全国どこでも標準的ながん医療を受けることができる体制の整備が強く求められている.
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