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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生70巻11号

2006年11月発行

文献概要

連載 21世紀の主役たち・8

ベーリング海のクジラ捕り(アラスカ)

著者: 関野吉晴1

所属機関: 1武蔵野美術大学

ページ範囲:P.833 - P.833

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 冬の間,ベーリング海は凍り,氷に閉ざされている.4月になり,暖かくなると,「リード」といって氷に割れ目ができる.そこに冬の間南のカルフォルニア沖とか,ハワイ,小笠原諸島沖で子育てをしていたクジラが北上してくるのだ.このときが捕鯨のチャンスだ.

 4月中旬,島民はみなクジラか来るというので,生き生きとしてくる.スキンボートに乗る必要のある小中学生には「捕鯨休暇」が出る.ジョージは小学校の6年生だが,父親の手伝いでボートに乗る.もちろん重要な役割はまだ果たせない.キャプテンや射手に怒鳴られながら,小間使いに専心する.しかし,この中で大人たちの動きを観察し,将来キャプテンや射手になるための知識を覚え,技術を盗んでいく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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