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連載 感染症実地疫学・11
宮崎県での麻疹アウトブレイク調査
著者: 森伸生1
所属機関: 1関西医科大学小児科学講座
ページ範囲:P.882 - P.886
文献購入ページに移動麻疹は,世界中でも多くの人が罹患し,感染症による死亡の第6位を占めている.WHOは,世界から麻疹を排除(elimination)する(地域での発生をゼロとし,他から持ち込まれても流行が拡がらない)ことを目標とし,南北アメリカではこれを達成しつつあり,ヨーロッパおよび旧ソ連邦地域では2007年,地中海地域では2010年を排除(elimination)達成の目標時期としている.日本を含むWHO西太平洋地域では,2012年を目標に設定した.
そのような背景の中,筆者は国立感染症研究所実地疫学専門家養成コース(FETP)在籍中の2003年に,宮崎県における麻疹アウトブレイクに関わる経験をした.本稿ではその経験の概要,麻疹対策の重要性を述べる.
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