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特集 「健康格差社会」とセーフティネット
公衆衛生の及びにくい人々の結核対策―都市結核研究班からの発信
著者: 石川信克1
所属機関: 1結核予防会結核研究所
ページ範囲:P.96 - P.100
文献購入ページに移動特に一般保健サービスが及びにくい社会的弱者や特定集団の中では,流行が存続しやすい.それらに対する特異的対策が不十分であると,そこが火種となって社会全体に波及する.これらは,1980年代の米国で見られたように,罹患率が10(十万対)以下になった多くの低まん延国で結核の再興が起こっている要因であり,いかなる国も対策を相当期間継続し続けねばならないことが,世界的に経験されてきた.
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