公衆衛生70巻2号

2006年02月発行

連載 衛生行政キーワード・16

病原体等の適正な管理を含めた総合的な感染症対策

著者： 前田光哉¹

所属機関： ¹厚生労働省大臣官房厚生科学課

ページ範囲：P.150 - P.152

国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部による検討

　平成13年9月11日の米国同時多発テロをはじめ，多数の人間を殺傷する大量殺りく型テロが世界各地で発生しており，今後，国内において，国際テロ組織によるテロが敢行される可能性は否定できない．そのような中，政府の国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部は，平成16年12月10日，「テロの未然防止に関する行動計画」をとりまとめた．

　同計画において，ウイルスや細菌を用いる生物テロに関し，以下のような記載がなされている．

第３　今後速やかに講ずべきテロの未然防止対策

　３　テロに使用されるおそれのある物質の管理の強化

　⑧生物テロに使用されるおそれのある病原性微生物等の管理体制の確立(抄)

参考文献

1) 首相官邸ホームページ(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sosikihanzai/index.html)

2) 厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/shingi/kousei.html＃kansen)