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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生70巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 予防接種

ポリオ

著者: 加藤達夫12

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学小児科 2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院

ページ範囲:P.277 - P.280

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わが国においてポリオは,1980年に1例が発生したのを最後に,その発生は見られない.また2000年には,わが国を含むWHO西太平洋地域で,ポリオの根絶宣言がなされた.

 わが国では1960年5,600人を超える流行があり,多くの麻痺患者が発生した.しかし1961年,経口生ポリオワクチンがソ連から超法現的に緊急輸入され,子どもたちに接種された.その後,日本ポリオ研究所はセービン生ワクチンを開発し,接種が広く日本に普及したため,患者は激減し,3年後には100人を下回った.生ワクチンの効果が絶大であったことがわかる.図1に流行とワクチンの関係を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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