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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生70巻6号

2006年06月発行

文献概要

特別寄稿

介護予防を考える―8020から

著者: 鈴木俊夫1

所属機関: 1鈴木歯科医院

ページ範囲:P.456 - P.457

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 介護保険制度が,平成12年度から施行されています.平成18年度には大幅な見直しがなされ,新たに予防給付が,介護給付から独立しました.

 予防給付の対象者は,要支援と要介護1の約60%と推定されています.

 また通所系で,予防給付と介護給付に,個別機能訓練体制,運動器機能向上体制,栄養マネジメント体制,口腔機能向上体制の,4種類の加算体制が新たに整備されました.

 歯科領域で見れば,口腔機能向上が導入されたことは喜ばしいことですが,月2回3か月,1回100単位(1,000円相当)で,アセスメント,モニタリング,報告書(予防給付では,包括支援センターへ提出)作成など,煩雑さがつきまとい,また,包括支援センターで該当のケアプランが作成され,かつ,本人の同意が得られないと実施できません.したがって実際には,歯科衛生士が雇用されて実施するには,かなり難しいのではないかと思われます.あくまでも推測の域を出ませんが,通所系の20%程度しか,体制加算を申請するところがないのではないかと思われます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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