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特別寄稿
保健所の危機管理活動の課題―台風14号の経験から
著者: 葛西健1 林チヱ子1 相馬宏敏1 藤本洋子1
所属機関: 1宮崎県福祉保健部
ページ範囲:P.458 - P.460
文献購入ページに移動台風14号と危機管理の本質
台風14号の勢力は非常に強く大型だったため,早くから雨が降り始め,またスピードが遅く強い勢力を保ったままゆっくり移動した.さらにそのコースは,宮崎県内に多量の雨が降りやすい九州西側を進んだ.その結果,県内27箇所に設置されているアメダス観測所のうち,16の観測所でこれまでの記録を大幅に塗り替える雨量が記録され,専門家の推計では,台風14号が直撃した3日間の雨量は,1年間の総雨量の3割に相当する量2)であり,そのほとんどが川に流れ込んだ.
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