文献詳細
特集 子どもを守る
文献概要
児童虐待は,人々の心のありようと関係性にまつわる個別の課題であると同時に,日本の文化や歴史,経済不況などの世相も影響する社会病理の側面もある.最悪の場合は死に至る.たとえ死は免れても,外傷や心の傷を癒し,世代間連鎖を断ち切るまでの道のりには,多くの関係者のエネルギーと知恵と技術を要す.さらに親族や関係者の心的ストレスを加味すれば,その社会的コストは膨大である.
そこで公衆衛生の役割を考えると,個々への対応を重ねることから有効な戦略を見出し,それらをヒントに発生予防からケア・リハビリ,次世代の発生予防までを包括的に捉えたサービス提供システムを,地域らしく実行できる仕組みに整えていくことである.
そこで公衆衛生の役割を考えると,個々への対応を重ねることから有効な戦略を見出し,それらをヒントに発生予防からケア・リハビリ,次世代の発生予防までを包括的に捉えたサービス提供システムを,地域らしく実行できる仕組みに整えていくことである.
参考文献
1) 厚生労働省:子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について. 社会保障審議会児童部会 児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会第2次報告, 2006年3月
2) 内閣府:平成17年版 少子化社会白書, 2005年
3) 財団法人子ども未来財団:子育て中の母親の外出時等に関するアンケート調査結果, 2004
4) 厚生労働省:子ども・子育て応援プラン. 2005年11月30日
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