公衆衛生70巻9号

2006年09月発行

特集 認知症―予防とケアの最前線

認知症高齢者の権利擁護の現状と課題―成年後見制度と地域福祉権利擁護事業

著者： 大國美智子¹ 川並利治¹

所属機関： ¹大阪後見支援センター

ページ範囲：P.686 - P.689

　介護保険法の施行後，認知症高齢者等の権利擁護にかかわる事業や制度が導入された．なかでも地域福祉権利擁護事業と成年後見制度は，認知症高齢者等，判断能力の不十分な方を支える事業・制度として全国で利用されている．

参考文献

1) 全国社会福祉協議会：地域福祉権利擁護事業推進マニュアル, 2004

2) 最高裁判所事務総局家庭局：成年後見関係事件の概況, 2001～2005

3) 大國美智子, 川並利治・他：権利擁護センターの活動に現れる高齢者虐待と支援. 老年精神医学雑誌：172-178, 2005

4) 小林明彦, 大門匡(編著)：新成年後見制度の解説. pp144-145, 金融財政事情研究会, 2000

5) 大國美智子, 久岡英樹：高齢者の権利擁護事業. ワールドプランニング, 2004

6) 井上計雄：成年後見の実務と手続き. 新日本法規出版, 2005

7) 大國美智子：権利擁護機関と高齢者虐待　高齢者虐待に挑む. pp132-141, 中央法規出版, 2006