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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻1号

2007年01月発行

文献概要

連載 感染症実地疫学・13

アウトブレイク:院内感染(2) セラチア

著者: 田中毅1

所属機関: 1厚生労働省福岡検疫所検疫衛生課,国立感染症研究所実地疫学専門家養成コース(FETP)

ページ範囲:P.53 - P.56

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 Serratia marcescens(以下,セラチア)は,非病原性の細菌と考えられていたが,現在では院内感染の主要な原因とされている.セラチアは通常,気道,尿路に定着し,重症化すると敗血症に移行する1,2)

 本事例は,ある脳外科病院でのセラチアの集団発生で,元気な患者が突然,敗血症を発症する特異なものだった.

 本稿ではField Epidemiology Training Program(FETP:実地疫学専門家養成コース)的手法3)により,院内感染を調査して原因を除去し,将来の再発を防止するための提言を行うまでの過程を記述する.

参考文献

:Historical perspective and Clinical review. N Engl J Med 300:887-893, 1979
. J Med Microbiol 46: 903-912, 1997
3) 松井珠乃:FETPの活動と日常.公衆衛生70:304-307, 2006
. Presse Med 17:1255-1258, 1988
bloodstream infections from contamination of epoetin alfa at a hemodialysis center. N Engl J Med 344:1491-1497, 2001
6) McHale J, Falls S, Clayton J, et al:Delayed onset Pseudomonas Fluolescens bloodstream infection after exposure to contaminated heparin flush. MMWR 55:961-963, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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