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車椅子利用者にとって望ましい病院環境を整備するための基礎的研究
著者: 木戸雅人1 一杉正仁1 横山朋子2 本澤養樹13 由布哲夫1 丹羽宗弘4 徳留省悟1
所属機関: 1獨協医科大学法医学教室 2獨協医科大学口腔外科学講座 3本田技術研究所 4千葉商科大学政策情報学部
ページ範囲:P.80 - P.83
文献購入ページに移動わが国では年々高齢化が進み,2003年には65歳以上の人口が約2,431万人と,国民の20%を占める1).また,2005年度版の「障害者白書」によると,2001年の「身体障害児・者実態調査」による在宅者数および,2000年の「社会福祉施設等調査」による施設入所者数をあわせた身体障害者数は351万6千人と,国民の約5%を占め,その数は増加傾向にある2).高齢者や身体障害者の中には,移動を目的とした補装具として車椅子を利用する人がおり,車椅子利用者は年々増加していると言えよう.
近年わが国では,公共施設を中心にバリアフリー化が進められている.1994年には,「高齢者・身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律:ハートビル法」が,2000年には,「高齢者・身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律:交通バリアフリー法」が制定された.このような社会の変貌とともに,車椅子利用者は,より快適に公共施設や交通機関を利用ができるようになった.
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