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特集 感染症の危機管理―関連法規改正後の新たな展開
新たな結核対策と感染症危機管理機能の強化―都道府県の立場から
著者: 阿彦忠之12
所属機関: 1山形県健康福祉部 2山形県衛生研究所
ページ範囲:P.836 - P.840
文献購入ページに移動この制度改革について,厚生科学審議会の感染症分科会結核部会が2002年3月に取りまとめた「結核対策の包括的見直しに関する提言」には,「将来的に結核罹患者数及び死亡数等が減少した場合には,他の感染症対策とともに一貫した対策を行うことも必要である」としながらも,「現段階では,結核及び結核対策を取り巻く特殊性に基づいて独立した対策を維持することが適当である」との基本方向が示されていた.つまり,感染症法への統合は「時期尚早」であり,当面は結核予防法のもとで対策を強化すべきという提言であった.2004年の結核予防法及び関係政省令の大幅改正は,この基本方向に沿ったものと言ってよい.
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