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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻10号

2007年10月発行

文献概要

連載 レセプト情報を活かす・7

レセプトに記載された傷病名の妥当性について

著者: 谷原真一1

所属機関: 1福岡大学医学部衛生学教室

ページ範囲:P.859 - P.862

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 レセプトに記載された傷病名に対しては,「保険病名」として懐疑的な意見を呈する者も多い.本稿では,レセプトに記載されている傷病名に関する問題点を整理し,レセプトに記載された傷病名を分析に用いる上での課題について検討する.具体的には,傷病名の決定はどのようなプロセスをたどって行われているか,という命題について確認した上で,わが国のレセプトに実際に記載される傷病名の問題点を整理する.

参考文献

1) 津田敏秀・他:我が国の社会医学における因果関係論の構築を目指して.日衛誌55:462-473,2000
2) Kiyota Y, et al:Accuracy of Medicare claims-based diagnosis of acute myocardial infarction;Estimating positive predictive value on the basis of review of hospital records. Am Heart J 148:99-104, 2004
3) Harrold LR, et al:Validity of gout diagnoses in administrative data. Arthritis Rheum 57:103-108, 2007
4) 厚生労働省保険局医療課長:診療報酬請求書等の記載要領等の一部改定について.保医発0325002号,2002年3月25日
5) 厚生労働省大臣官房統計情報部:国民医療費(平成16年版),厚生統計協会,2006
6) 岡本悦司:電算化レセプトのための傷病マグニチュード按分(PDM)法.厚生の指標43(6):24-29,1996
7) Okamoto E:How the change of classifiers affected the disease classification of health insurance claims? Jpn J Health Economics Policy 17:43-58, 2005
8) 谷原真一・他:診療報酬明細書における主傷病のみの統計分析の妥当性の検証.第77回日本衛生学会総会(大阪,2007/3/28),日衛誌62:665,2007
9) 谷原真一:国保レセプトを用いた「腸管感染症」による直接医療費および診療実日数の年齢階級別推計および季節変動の検討.平成17年度厚生労働科学研究費補助金新興・再興感染症研究事業報告書(H16-新興-5,研究代表者:谷原真一),2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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