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日本と韓国における小児・青少年の身長・体重の動向
著者: 望月好子1 佐藤千史1
所属機関: 1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科健康情報分析学
ページ範囲:P.880 - P.884
文献購入ページに移動わが国の学童期および思春期の子どもの身体的な発育は,発達加速現象により身体発達が加速度的に増大し,一般に体格が向上していると認識されている.しかし一方では,出生時体重の減少や若年女性のやせの増加やダイエット志向などが問題視されており1,2),さらに最近では,胎児期の健康状態が成人期の疾病を作り出すという指摘なども相次ぎ3),出生時から青年期に至るまでの身長および体重の動向が,その後に続く成人期の健康にも影響を及ぼし得るものであることを改めて認識する必要に迫られている.
日本では,文部科学省および厚生労働省によって,全国的規模での身長および体重に関する実態の調査・公表がなされているが4),人種的にも差が少ないと考えられるアジア諸国のデータと比較検討されたものはほとんどない.よりグローバルな視点から日本の変化を捉え,若年者のヘルスプロモーションを進めていく上で,小児・青少年の身長・体重の動向を近隣国のデータと比較・検討することは,基礎的な資料を得る上で重要である.
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