文献詳細
連載 感染症実地疫学・23
文献概要
前号まで2回にわたり,患者サーベイランスと病原体サーベイランスの実施状況を紹介した.今回はサーベイランスが対策につながった実例として,2004年に取り組まれた風疹・先天性風疹症候群に関する対応を紹介する.サーベイランスで収集されたデータの解析から,国としての対策の必要があると判断され,緊急に研究班が立ち上げられて,対策を立案,実行したものである.
参考文献
1) 植田浩司:風しん,先天性風しん症候群.感染症の診断・治療ガイドライン2004,日医雑誌132(12):252-255,2004
2) 加藤茂孝:先天性風疹症候群.感染症週報(IDWR)第2巻7号「感染症の話」2000 http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_21/k02_21.html
3) 宮崎千秋:小児感染症診療マニュアル.p 147,p 159,南江堂,2003
4) 平用省三,小河正雄,田代潔子:先天性風疹症候群の2例一大分県,病原微生物検出情報26:41-42,2005
5) 「風疹流行にともなう母児感染の予防対策構築に関する研究」班:風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言(http://idsc.nih.go.jp/disease/rubella/rec200408.html),2004
6) 多田有希,岡部信彦:風疹―なぜ,再び問題に.小児科46(4):497-505,2005
掲載誌情報