icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻2号

2007年02月発行

文献概要

特集 がん対策・2 がん患者の緩和ケア・QOL

2.がん緩和ケアに関する地域ネットワークモデルの構築

著者: 鈴木志津枝1 弘末美佐2

所属機関: 1高知女子大学看護学部 2訪問看護ステーションしもぢ

ページ範囲:P.128 - P.132

文献購入ページに移動
 近年,終末期がん患者のQuality of Life(QOL)の観点から,終末期がん患者の在宅ケアは重視され,その実現に向けて努力が続けられている.しかし,「介護してくれる家族への負担」や「急変したときの対応が不安」などの理由1)から,終末期がん患者の在宅療養への移行や継続が困難となることが多い.終末期がん患者が住みなれた自宅でその人らしく生き,残された時間を有意義に過ごしていくためには,在宅ケアに移行後も継ぎ目なく緩和ケアを提供する必要がある.それでは,どのような条件を整え,どのように人材育成を進めていけば,継ぎ目のない在宅緩和ケアを提供できるのだろうか.

 そこで本稿において,①在宅ケアに移行後も継ぎ目なく緩和ケアを提供するための条件,②緩和ケア・在宅緩和ケアを普及するための地域在宅緩和ケア教育ネットワークの構築,の2つの視点から述べていきたい.

参考文献

1) 厚生労働省:終末期医療に関する調査等検討会報告書,2004
2) 木下由美子:在宅療養者の最期の場所を自宅に決定する要因―病院の訪問看護活動より.ターミナルケア10(2):148-155, 2000
3) 中西真理:在宅終末期がん患者の家族介護者における困難な経験について.第18回日本がん看護学会学術集会講演集,p59, 2004
6) 戸谷美紀:在宅緩和患者の連携ケア.がん看護11(7):775-777, 2006
7) 志真泰夫:ギアチェンジ―がんに対する治療から緩和ケアへ.ホスピスケア13(1):1-19, 2002
8) 野村佳代:通所リハビリテーションを利用したがん終末期患者の家族に対する面接調査,調査研究報告.がん患者の終末期ケアにおける通所リハビリテーションの役割―介護保険による終末期ケアの可能性.pp27-33, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら