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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻2号

2007年02月発行

文献概要

連載 感染症実地疫学・14

アウトブレイク:原因不明(1) 「平成16年秋に東北・北陸で発生した原因不明の急性脳症調査」について

著者: 山口亮1

所属機関: 1北海道石狩保健福祉事務所

ページ範囲:P.144 - P.147

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FETPについて

 FETPとはField Epidemiology Training Programのことで,突発的な健康障害が集団発生した場合に,現地で迅速に積極的疫学調査を行うための健康危機管理に対応できる人材の養成が必要とされることから,平成11年から国立感染症研究所に2年間のコースとして開講した研修コースである.私はその6期生として北海道庁から派遣され,平成18年3月に修了させていただいた.この研修には以下の6つの柱があり,これらを世界共通のプログラムにより習得することとなっている.

 (1) 公衆衛生の現場で必要とされる疫学・統計学および関連法規に関する基礎知識

 (2) 感染症危機管理事例発生時の実地疫学調査方法

 (3) 感染症サーベイランスデータの分析・評価方法

 (4) 感染症危機管理に関する情報の還元・発信

 (5) 疫学的・統計学的研究手法

 (6) 感染症危機管理についての教育経験

 (2)の実地疫学調査方法を習得する方法としては,実際の現場での対応による研修(On the Job Training)となっており,具体的には,各都道府県等の自治体からの調査依頼があった際に,国立感染症研究所感染症情報センターの主任研究官とともにFETPが現地に赴き,そこで依頼元の県庁等に協力して実地疫学調査を行うこととしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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