文献詳細
連載 統合化を模索する国際保健医療政策・7【最終回】
公共システムに市場原理を導入した保健医療セクター改革(HSR)
著者: 湯浅資之1 中原俊隆2
所属機関: 1国立国際医療センター国際医療協力局 2京都大学大学院医学研究科健康政策・国際保健学教室
ページ範囲:P.165 - P.168
文献概要
人口構成,疾病構造あるいは経済状況における昨今の急速な変化に呼応して,保健医療システムもまた衣替えをしなければならない.時代のこうした要請に応答する戦略が保健医療セクター改革(Health Sector Reform,以下HSR)である.HSRは今日,先進国のみならず多くの途上国でも優先課題として取り上げられ,実施に移されている.
本連載の最終回となる本稿は,現代という時代の趨勢をよく反映したHSRの基本概念を解説する.そして,本連載のキーワードとしてきた「統合化」の視点からHSRの実践を概観して,まとめとしたい.
参考文献
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