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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻3号

2007年03月発行

文献概要

資料

市町村での普及を目指した「インターネットを活用した健康づくりシステム」の開発

著者: 久保田晃生1

所属機関: 1静岡県総合健康センター健康科学課

ページ範囲:P.269 - P.273

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緒言

 日本のインターネット利用者は,7,948万人(2005年3月末現在)で,人口普及率に換算すると62.3%となる1).インターネットの普及に伴い,健康づくりの分野においても,インターネットを活用した取り組みが報告されている2,3).また,静岡県では,健康づくりの行動計画4)の中で,インターネットを活用した健康づくりの展開を記すとともに,静岡県総合健康センター(以下,当センター)に委託し,その推進を図っている5,6)

 しかし,実際にインターネットを活用した健康づくりに取り組む者は,一部の限られた者であり,広く普及されているとは言いがたい.その理由として,インターネットを活用した健康づくりは,非対面式のため相手の実施状況が捉えにくいこと,文字による情報提供には限界があること,個別性に基づく助言が必要であること5,7~9)などが指摘されている.これらを解決する1つの方法として,完全な非対面式ではなく,ある程度対面する機会がある中で,インターネットを活用した健康づくりを進めていくことが必要ではないかと考えられた.

参考文献

1) 総務省:情報通信白書,平成17年版,2005
2) 高橋裕子:インターネット禁煙マラソン.治療45:1388-1389,1999
3) 須賀万智,吉田勝美:インターネット技術を利用した個別介入による健康維持・増進プログラムの開発―Haraの手法を応用して.健康医科学研究助成論文集18:45-54,2003
4) 静岡県健康福祉部健康増進室:しずおか健康創造21アクションプラン,2002
5) 久保田晃生,鈴木康博:インターネットによる運動習慣定着支援プログラム(i-exer:アイエクサ)の開発および有効性について.体育の科学53:543-547,2003
6) 静岡県総合健康センター:通信による運動習慣定着プログラム報告書―インターネットを活用した取り組み,2002
7) 吉本博昭:インターネットを活用したアルコール相談の実際 その有用性と限界をめぐって.生活教育45(6):27-32,2001
8) 坪井俊明:電子メールとWebを活用した継続的な保健指導.健康管理1:27-39,2003
9) 守田考恵,畑下博世,石川由美子:保健師活動とIT.保健師ジャーナル60(3):248-252,2004
10) 足達淑子(編):ライフスタイル療法.医歯薬出版,2001
11) 武田典子,岡浩一朗,酒井健介・他:行動科学に基づいたグループ学習型ウォーキングプログラムの開発.運動疫学研究5:58-59,2003
12) 国柄后子,足立淑子:行動療法による体重コントロールの通信指導.肥満研究6:262-268,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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