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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻4号

2007年04月発行

文献概要

特集 過労死・過労自死

雇用と労働の現場で何が起きているか

著者: 森岡孝二1

所属機関: 1関西大学経済学部

ページ範囲:P.288 - P.292

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 本年1月16日,安倍首相はホワイトカラー・エグゼンプション関連法案の通常国会への提出を見送る考えを表明した.ちょうどその頃発売された『読売ウイークリー』1月21日号は,「サラリーマン受難の07年」「“社員いじめ”撃退法」という見出しで,次のように書き出している.

 2007年は会社員たちにとって激変の年になりそうだ.「労働ビッグバン」の名の下に,国や経営側が画策するのは「ホワイトカラー・エグゼンプション」と「解雇の金銭解決」の導入.平たく言えば,「残業ただ働き制度」と「お金で簡単クビ制度」.つまりは経営者に優しい改変の目白押しなのだ.雇われの身とはいえ,こんな理不尽な制度改変を黙って受け入れていいものか.

参考文献

1) 森岡孝二:働きすぎの時代.岩波新書,2005
2) 森岡孝二:ホワイトカラー・エグゼンプション制度の導入は何をもたらすか.関西大学経済・政治研究所『研究双書』第142冊『ビジネス・エシックスの諸相と課題』2006年3月
3) 森岡孝二・川人博・鴨田哲郎:これ以上,働けますか? 岩波ブックレット,2006
4) デイヴィット・K・シプラー:ワーキング・プア.森岡孝二・川人博・肥田美佐子(訳),岩波新書,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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