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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻4号

2007年04月発行

文献概要

特集 過労死・過労自死

過重労働による慢性的な疲労・ストレス状態と循環器疾患

著者: 前原直樹1

所属機関: 1財団法人労働科学研究所

ページ範囲:P.299 - P.301

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 長時間残業を続け,休日になっても日々の疲労が回復されず,そのまま翌週の勤務に就く労働者を少なからず見かけるのが今日の労働実態である.一方では,増加し続けている過労死に対する防止策として,慢性的に続く疲労やストレス状態の様相をいかに早く捉えるかということも大きな問題となっている.

 本稿では,職域において慢性的な疲労・ストレス状態と循環器疾患の発症がどのように関連し,推移するのかを,急性冠症候群の事例を通して見てみる.なお,出血型脳血管障害の事例に関しては誌面の都合上,文献1,2)を参考に願いたい.

参考文献

11) 前原直樹:出血タイプの脳血管障害の発症・進展に果たす慢性的な疲労・ストレス状態の役割.疲労と休養の科学19(1):19-27, 2004
2) 前原直樹:労働関連性循環器疾患.綜合臨牀55(1):86-92, 2006
3) 前原直樹:中程度の筋労作による循環器負担について―主に重量物の挙上・運搬作業を対象に―.労働科学82(3):112-132, 2006
4) 平盛勝彦:I-急性心筋梗塞-C.症侯,最新内科学体系34循環器疾患6心筋梗塞,中山書店,1990
5) 前原直樹:職場における循環器疾患予防のための労働と生活に係る対策.労働科学81(3):105-124, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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