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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻4号

2007年04月発行

文献概要

特集 過労死・過労自死

過重労働によるうつ病と過労自死の実態―臨床の現場から

著者: 天笠崇12

所属機関: 1メンタルクリニックみさと 2京都大学医学部大学院社会健康医学系専攻博士課程

ページ範囲:P.312 - P.315

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 街中の精神科クリニックに勤めて5年になる.この間,新患の6割がうつ病を中心にした気分[感情]障害,3割が不安障害,残りがその他の精神および行動の障害であった.患者の過半数は有職者で,多かれ少なかれ過重労働の結果うつ病に罹患したり,うつ病を再発させたりしている.また,1~2か月に1事案のペースで,過重労働による精神疾患・過労自死の労災申請や裁判事例に関わってきた1).以上の臨床経験を基に,本稿テーマの要請に応えていきたい.

参考文献

1) Amagasa T, Nakayama T, Takahashi Y:Karojisatsu in Japan;Characteristics of 22 cases of work-related suicide. J Occup Health 47:157-164, 2005
2) 中野麻美:労働ダンピング.岩波書店,2006
3) 小松秀樹:医療崩壊.朝日新聞社,2006
4) 鈴木敦秋:小児救急「悲しみの家族たち」の物語.講談社,2005
5) 自殺の新入社員,労災不認定処分を取り消し 東京地裁.2006年11月28日朝日新聞朝刊
6) 精神障害と労災研究会(代表 天笠崇):平成17年度研究報告書,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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