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問診票による学校結核健診に関する調査報告―福岡県における導入後3年間の結果総括
著者: 財津裕一1 徳永泰子2
所属機関: 1糸島保健福祉環境事務所(保健所) 2久留米保健福祉環境事務所(保健所)
ページ範囲:P.359 - P.364
文献購入ページに移動(1)全体の要検討率は小学校:2.14%,中学校:2.00%,要精密率は小学校:0.40%,中学校:0.31%であった.
(2)各地区の結果にはかなり大きなばらつきがあった.
(3)ばらつきの主な要因は,①結核既往歴,接触歴等(質問1~3)に関する保健所情報活用の有無,②本人の自覚症状(質問5)を内科診察時に判断するか,結核対策委員会に送るかの違い,③BCG接種の有無(質問6)で,ツ反陽性だけでなく,未受診による未接種者も対象に含めるかどうかの違いであった.
(4)保健所情報を活用していない地区では要精密率が高かった.
(5)ある保健所管内の調査では,本人の結核,家族や親しい人などの結核は,28例のすべてが登録されていた.また,予防内服の半数以上(8/14)は定期健診のツ反によるもので,患者との接触歴はなく,予防内服不要と思われるケースであった.
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