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特集 狂犬病・デング熱・マラリア・コクシジオイデス症―海外で罹る危険性のある感染症
文献概要
観光や業務で海外に渡航する日本人の数は年々増加しており,海外滞在中に健康問題を起こす者も相当数に上っている.こうした健康問題を未然に回避するためには,出国前に十分な予防対策を提供しておくことが必要になる.特に近年増加の著しい途上国への渡航者については,感染症への対策が欠かせないものである.
そこで,本稿では海外渡航者の感染症対策について,海外勤務健康管理センターの活動や研究データを中心に解説する.
そこで,本稿では海外渡航者の感染症対策について,海外勤務健康管理センターの活動や研究データを中心に解説する.
参考文献
1) Steffen R, et al:Health problems after travel to developing countries. J Infect Dis 156(1):84-91, 1987
2) 濱田篤郎・他:発展途上国に長期滞在する日本人の腸管寄生虫感染状況の変化.感染症学雑誌77(3):138-145, 2003
3) 奥沢英一・他:輸入腸管寄生虫症.GI Research 14(4):3-8,2006
4) 濱田篤郎・他:海外渡航者のマラリア予防・海外派遣企業での対応.Clinical Parasitology 17(1):38-41,2006
5) Hamada A, et al:The use of travel vaccines by Japanese expatriates in developing countries. Tropical Medicine and Health 32(2):199-202,2004
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