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憲法九条の大切さ―戦争は最大の公衆衛生問題
著者: 日野原重明1
所属機関: 1聖路加国際病院
ページ範囲:P.540 - P.543
文献購入ページに移動そしてまた偶然にも,この原稿を今夜書く6時間前に,アメリカ国籍の日系3世スティーヴン・オカザキ監督作品,映画「白い光と黒い雨――広島・長崎の破壊」(日本題「ヒロシマ ナガサキ」)の試写会で,広島と長崎の原爆を受けて,からくも生存して今日に至っている被爆された方たちの回顧と原爆投下現場の記録を見たばかりである.
そのような今の私の心境から,憲法の改正案への激しい抵抗心以外に,九条の文章をさらに徹底した戦争放棄に改め,軍隊となりつつある自衛隊の名称をも変えて,「ボランティア隊」として外国に送り出し,難民などのために活動してもらいたいという気持ちで,この原稿を書き始めた次第である.
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