icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻7号

2007年07月発行

文献概要

報告

大阪府泉州二次医療圏回復期リハビリテーション病床群における疾患分類別患者動向―統一データベースによる年間1300症例の検討

著者: 手塚康貴1 森野恭典1 湯浅ひとみ1 太田忠信1 田中肇1 湯川修也2 多田裕一3 勝山真介4 橋本務5

所属機関: 1医療法人生長会府中病院(泉州圏域リハビリテーション広域支援センター) 2医療法人野上病院 3医療法人大植会葛城病院 4社会福祉法人東大阪市療育センター 5医療法人生長会愛風病院

ページ範囲:P.628 - P.633

文献購入ページに移動
 平成12年度から地域リハビリテーション(以下,地域リハ)推進事業が展開され,その活動指針などが提示された1).リハビリテーションの流れを便宜上,急性期・回復期・維持期とし,切れ目のない効率的なサービス継続の必要性が示された.当院は泉州二次医療圏のリハビリテーション広域支援センター(以下,広域支援センター)に指定され,地域リハ推進に努めることとなった.

 同時期に回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)の整備が開始された.その入院目的は,ADL(Activities of Daily Living)の向上,寝たきり防止,家庭復帰とされ,入棟適応は脳血管疾患などの発症から90日以内,入棟期間は180日とされた.また多職種が病棟専従となり,強力なチームアプローチを求められる病棟となった.さらに,急性期病院からの患者を早期に受け入れ,要介護状態の十分な軽減を図った上で在宅ケアに移行する流れ,いわゆるリハ前置主義を徹底する病棟とされ,地域リハの中間的位置づけと考えられた1,2).当院は平成14年に回復期リハ病棟を開設した.

参考文献

1) 浜村明徳:地域リハビリテーションシステムと回復期リハビリテーション病棟.日本リハビリテーション病院・施設協会・他(編):回復期リハビリテーション病棟―新しいシステムと運営の仕方.pp21-29,三輪書店,2003
2) 石川誠:リハビリテーションの流れの中の回復期リハビリテーション病棟.日本リハビリテーション病院・施設協会・他(編):回復期リハビリテーション病棟―新しいシステムと運営の仕方,pp12-20,三輪書店,2003
3) 逢坂悟郎:大阪府豊能二次医療圏における地域リハビリテーション推進事業―病院間ネットワーク構築への取り組み.公衆衛生67:974-977,2003
4) 橋本洋一郎:急性期病院から回復期リハビリテーション病棟への期待と注文.日本リハビリテーション病院・施設協会・他(編):回復期リハビリテーション病棟―新しいシステムと運営の仕方,pp115-123,三輪書店,2003
5) 高齢者リハビリテーション研究会:高齢者リハビリテーション研究会報告資料―高齢者リハビリテーションのあるべき方向.http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/03/s0331-3.html#top
6) 石川誠:医療制度改革と回復期リハビリテーション病棟.Therapeutic Research 26:1782-1786,2005
7) 白山靖彦・他:高次脳機能障害者に対する医療・福祉連携モデルの構築―1.三重モデルの概要.総合リハ32:887-892,2004
8) 白山靖彦・他:高次脳機能障害者に対する医療・福祉連携モデルの構築―2.社会福祉施設の活用.総合リハ32:893-898,2004
9) 石川誠:回復期リハビリテーション病棟の現状と課題.PTジャーナル39:391-397,2005
10) 全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会:回復期リハビリテーション病棟の現状と課題に関する調査報告書.平成17年2月

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら