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特集 スポーツと公衆衛生―地域の関係性の構築
大阪市におけるスポーツ振興―市民に身近なスポーツを
著者: 森幹雄1
所属機関: 1大阪市ゆとりとみどり振興局スポーツ部
ページ範囲:P.665 - P.669
文献購入ページに移動ヨーロッパのスポーツ先進国の間では,性別,年齢,人権,階層,居住環境,障害等を理由として排除することなく,すべての市民が生涯を通じてスポーツへの積極的な参加を実現する理念「スポーツ・フォア・オール(みんなのスポーツ)運動」が主流となっています.
わが国でも,平成12年9月に文部省(現文部科学省)が「スポーツ振興基本計画」を策定し,「心身の両面に影響を与える文化としてのスポーツは,明るく豊かで活力に満ちた社会の形成や個々人の心身の健全な発達に必要不可欠なものであり,人々が生涯にわたってスポーツに親しむことは,きわめて大きな意義を有している」とスポーツの意義を示しています.これを踏まえ,大阪市としてスポーツ行政を計画的かつ効果的に推進していくために,平成15年3月に「大阪市生涯スポーツ振興計画」(以下「振興計画」と言います)を策定しました.この「振興計画」では,スポーツを市民共有の生活文化のひとつととらえ,生涯スポーツ社会の実現を目的としています.生涯スポーツはだれもが生涯の各時期にわたって,それぞれの体力や年齢,目的に応じて,いつでもどこでも主体的にスポーツに親しむことであり,このような生涯スポーツ社会の実現は,近年ますますその重要性を増してきています.
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