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連載 感染症実地疫学・20
茨城県南部の麻疹アウトブレイク調査
著者: 阿保満12 鷲見宏3 松井珠乃4
所属機関: 1東京都健康安全研究センター疫学情報室 2元国立感染症研究所実地疫学専門家養成コース(FETP) 3兵庫県健康生活部健康局疾病対策課 4国立感染症研究所感染症情報センター
ページ範囲:P.692 - P.695
文献購入ページに移動2007年の流行に先立って2006年に茨城県南部において発生した麻疹流行では,散発例の他,小学校と中高一貫校の2校で集団発生が確認された.どちらの集団発生においても麻疹患者はワクチン既接種者に多かったが,これは2007年シーズンの東京都における傾向と共通しており(東京都未公開データによる),今後の麻疹対応にあたって参考とすべき点が多いと思われる.
筆者は,国立感染症研究所感染症情報センター実地疫学専門家養成コース(FETP)在籍中,2006年の茨城県南部における麻疹アウトブレイクの調査に関わる機会を得たので,その概要について報告する.
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