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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻8号

2007年08月発行

文献概要

連載 レセプト情報を活かす・5

国保ヘルスアップ事業とレセプト情報・1 二本松市ほか

著者: 安村誠司1 後藤あや1 小川裕2

所属機関: 1福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座 2しろにし診療所

ページ範囲:P.701 - P.706

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 レセプト(診療報酬明細書)情報は様々な分析に用いられている.もっとも一般的な活用事例としては,医療費に関するものであり,レセプト情報を活用した調査研究の中では,特定の疾病に要する医療費や特定の治療法と他の治療法の比較が多いと報告されている1)

 今回,私たちは,平成14年度に厚生労働大臣の指定を受けた自治体における,3年間の国保ヘルスアップモデル事業(以下,モデル事業と略)として実施された成果の一部を紹介する.本モデル事業全体の成果はすでに公表され2),また,手引書として6月に出版された3).ここでは,レセプトの活用例として,筆者らが評価者としてかかわった福島県二本松市におけるモデル事業における医療費分析の事例4,5)とモデル事業終了後の国保ヘルスアップ事業としてかかわっている福島県三島町における事例を中心に紹介する.

参考文献

1) 小林廉毅,飯島佐知子:レセプト情報を活用した調査研究の動向.平成13年度厚生労働科学研究費補助金政策科学推進研究事業報告書(H13-政策-16,研究代表者:小林廉毅),2002
2) 厚生労働省保険局国民健康保険課:国保ヘルスアップ事業 個別健康支援プログラム実施マニュアル ver.2.厚生労働省保険局国民健康保険課,2006
3) 厚生労働省保険局国民健康保険課:国保ヘルスアップモデル事業をふまえた~特定保健指導を核とした市町村国保における保健事業実施のための手引書.厚生労働省保険局国民健康保険課,2007
4) 安村誠司・他:福島県二本松市における生活習慣病予防対策―国保ヘルスアップモデル事業の成果から.北海道公衆衛生学雑誌19:2-4,2005
5) 小川 裕,安村誠司:医療費からみた国保ヘルスアップモデル事業の評価―福島県二本松市における個別健康支援プログラムの検討.厚生の指標54(3):13-20,2007
6) 宍戸由美子・他:運動指導教室参加者の運動習慣・医療費などの変化に関する研究―国民健康保険加入者を中心に.日本公衛誌50(7):571-581,2003
7) 岡山 明・他:個別健康支援プログラムの医療経済評価に関する研究―岩手県矢巾町における検討.日本醫事新報4248:22-28,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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