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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生71巻9号

2007年09月発行

文献概要

活動レポート

自己申告におけるウエスト周囲径の有効性―減量チャレンジラリー参加者の場合

著者: 久保田晃生12 永田順子1 杉山眞澄1 藤田信3

所属機関: 1静岡県総合健康センター 2九州保健福祉大学大学院(通信制)社会福祉学研究科博士課程 3静岡県賀茂健康福祉センター

ページ範囲:P.801 - P.804

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緒言

 肥満は,生活習慣病を発症させる危険因子の1つとして知られている.しかし,2004年の厚生労働省における国民健康・栄養調査1)の結果を見ると,中高年では肥満(BMI25以上)に該当する者の割合が高く,特に男性では40歳代(32.8%)と50歳代(30.8%)で30%を超えていた.このような背景から,日本内科学会を中心とした関係8学会は,肥満による生活習慣病の発症や重篤化を防ぐため,2005年にメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の定義と診断基準を示した2)

 メタボリックシンドロームの診断基準の中には,ウエスト周囲径が必須項目としてあり,男性85cm以上,女性90cm以上が基準値とされている.ウエスト周囲径は,メジャー等があれば,各自で比較的簡便に測定することが可能であることから,生活習慣病を予防するための健康づくりを実践する動機付けとしても活用できるのではないかと考えられる.

参考文献

1) 厚生労働省:平成16年 国民健康・栄養調査結果の概要.2006
2) メタボリックシンドローム診断基準検討委員会:メタボリックシンドロームの定義と診断基準.日内会誌94(4):794-809,2005
3) 厚生労働省:健康指導における学習教材 暫定版.2006
4) 西沢義子,野田美穂子,斎藤久美子・他:身長,体重の申告値と実測値の比較―中・高校生の場合.東北学校保健学会誌49:14-15,2001
5) 川田智之,竹内一夫,鈴木庄亮・他:身長,体重および血圧値の自己申告値と実測値との関連.日本公衛誌41(11):1099-1103,1994
6) Stunkard AJ, Albaum JM:The accuracy of self-reported weights. Am J Clin Nutr 34:1593-1599, 1981
7) 菖蒲田裕子,鎗田圭一郎,細本清子:健康診断における自己申告腹囲径の有効性について.産業衛生学雑誌45:367,2003
8) 武田優子,服部恒明:女子大学生における身長・体重の実測値と自己申告値の関係.茨城大学教育学部紀要51:233-245,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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