icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻10号

2008年10月発行

文献概要

特集 揺らぐ食品への信頼

最近の食品偽装表示問題の実態と背景

著者: 池戸重信1

所属機関: 1宮城大学食産業学部

ページ範囲:P.770 - P.773

文献購入ページに移動
後を絶たない食品の不正表示事件

 平成19~20年において,食品企業の表示違反事件が頻発している.平成19年の主な事例だけ見ても,1月のF社(消費期限が社内基準を超える期限で表示),6月のM社(豚挽肉を混入し,牛挽肉として製造業者に販売,冷凍食品の賞味期限改ざん),8月のI社(賞味期限を延長),10月のA社(売れ残りの一部を冷凍,解凍・再包装した日を製造年月日に),11月のK社(佐賀県産牛肉を使用して但馬牛○○,ブロイラーを使用して地鶏○○)等違反内容も多岐にわたる.

 こうした違反事例が,テレビ等で大きく報道される度に,消費者の供給サイドに対する不信感は強まり,また規制や監視も強化され,日頃適正な表示を行っている業者にも少なからず迷惑がかかってくるという事態を招いている.

参考文献

1) (財)外食産業総合調査研究センター:外食産業統計資料集2008年版,p6,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら