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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻11号

2008年11月発行

文献概要

特集 日本の食を守れるか?

コミュニケーションの観点から見たわが国の食の課題

著者: 平川秀幸1

所属機関: 1大阪大学コミュニケーションデザイン・センター

ページ範囲:P.883 - P.886

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 輸入食品の残留農薬やBSE(牛海綿状脳症)の問題,偽装表示事件,食料品値上げなど,私たちは食をめぐるたくさんの問題に取り囲まれている.他方で,「○○を食べると△△に効く!」など,食に関係したテレビ番組や雑誌の健康情報もあふれている.その中には,真偽が不明なもの,間違ったものも多い.

 こうした状況では,いかにして信頼できる質の高い情報が社会でより広く共有され,人々の生活の中で活かされるようにするかが決定的に重要である.本稿では,そうした食に関する情報共有の問題点や課題について,「消費者視点の重視」,「参加型手法の有効性」という観点から考えてみたい.

参考文献

1) 平川秀幸:リスクガバナンス.城山英明(編):科学技術ガバナンス,pp73-106,東信堂,2007
2) 小林傳司:誰が科学技術について考えるのか.名古屋大学出版会,2004
3) 杉山滋郎・他:小特集 遺伝子組換え作物コンセンサス会議.科学技術コミュニケーション1:72-111,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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