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特集 地球温暖化対策―京都の約束
文献概要
昨年,IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書が出て,現実に温暖化が起きており,20世紀後半の温度上昇を説明するには人為的な影響による温暖化を考えなければ,他に説明できるものはないということが結論付けられた.これを受け,今後の温暖化問題の課題はCO2削減技術だ,となってきているが,それぞれの国が具体的な適応策・対応策を検討する際に,現在の予測データではまだまだ不十分である.われわれは,いろいろな適応策・対応策をとるに必要な,より詳しい情報を提供していきたいし,何よりも,できるだけ先まで予測をし,世界が地球環境シナリオを選択する際に,正しい選択ができるように,正確な情報を出せるモデル開発に取り組んでいる.
本稿では温暖化のメカニズムと予測研究の現状を紹介する.ご参考になれば幸いである.
本稿では温暖化のメカニズムと予測研究の現状を紹介する.ご参考になれば幸いである.
参考文献
1) S Manabe, RT Wetherald:Thermal equilibrium pf the atmosphere with a given distribution of relative humidity. J Atmos Sci 24:241-259, 1967
2) IPCC WG1:Climate Change 2007, the physical science basis. p996, Cambridge Univ Press, 2007
3) Nozawa T, et al:Detecting natural influence on surface air temperature in the early twentieth century. Geophys Rev Lett 32, L20719, doi:10.1029/2005GL023540, 2005
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