公衆衛生72巻12号

2008年12月発行

連載 地域における自殺対策の新展開―自殺は予防できる・9

仙台市の自殺対策

著者： 粟田主一¹ 藤原砂織¹ 高橋ふみ¹

所属機関： ¹仙台市立病院精神科・認知症疾患センター

ページ範囲：P.988 - P.991

　仙台市では，さまざまな実施主体が，さまざまな活動領域において，それぞれが自律的に，独自の自殺予防活動を展開し始めている．こうしたさまざまな活動が，相互に影響を及ぼし合いながら活動全体を活性化させ，人々の意識や社会のあり方を変化させ，自殺のリスク全体を低減させていくような流れを創り出していくことが，都市の自殺対策においては特に重要なことのように思われる¹⁾．

参考文献

1) 粟田主一・他：都市における自殺予防対策．精神経誌110(3)：222-229，2008

2) 粟田主一：高齢者の自殺とその予防．精神経誌107(10)：1099-1109，2005

3) 粟田主一・他：地域における高齢者自殺予防活動―仙台市を中心に．老年精神医学雑誌19(2)：211-217，2008

4) 仙台市：メンタルヘルス・プロモーション(精神保健活動の推進)に向けて．仙台市精神保健福祉審議会報告書，2006

5) 自殺実態解析プロジェクトチーム：自殺実態白書2008，第2版，2008