icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻12号

2008年12月発行

文献概要

連載 衛生行政キーワード・50

石綿による健康被害救済制度について

著者: 福本怜1

所属機関: 1環境省環境保健部石綿健康被害対策室

ページ範囲:P.1001 - P.1004

文献購入ページに移動
石綿使用とその規制

 石綿(アスベスト)は,天然にできた鉱物繊維で,わが国で使用された代表的な石綿は白石綿(クリソタイル),茶石綿(アモサイト),青石綿(クロシドライト)である.石綿は極めて細い繊維で,熱,摩擦,酸・アルカリに強く,丈夫で変化し難いという特性を有することから,建材(吹き付け材,保温・断熱材,スレート材等),摩擦材(自動車のブレーキライニングやブレーキパッド等),シール断熱材(石綿紡織品,ガスケット等)といった様々な工業製品に使用されていた(表1).

 わが国で使用される石綿の大半は輸入によるもので,これまでに輸入された石綿は1,000万トンに達している.主な輸入元は,カナダ(65.9%),ブラジル(19.5%),ジンバブエ(10.6%),となっている(2004年).

参考文献

1) 環境省 石綿問題への取組のご案内ページ http://www.env.go.jp/air/asbestos/index.html
2) 環境再生保全機構アスベスト健康被害ページ http://www.erca.go.jp/asbestos/
3) 森永謙二(編):石綿ばく露と石綿関連疾患 基礎知識と補償・救済.増補新装版,三信図書,2008
4) 亀井敏昭・他(編):アスベストと中皮腫.篠原出版新社,2007
5) 国政情報センター(編):アスベスト新法〈Q & A編〉.国政情報センター

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら