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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻12号

2008年12月発行

文献概要

「公衆衛生」書評

青少年の健康リスク―喫煙,飲酒および睡眠障害の全国調査から フリーアクセス

著者: 宮下和久1

所属機関: 1和歌山県立医科大学医学部衛生学教室

ページ範囲:P.986 - P.986

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 すべての国民が,健康で明るく元気に生きる社会を実現させるための健康づくりとして,「健康日本21」が,各世代ごとの健康課題に対するエビデンスを基礎とした公衆衛生活動として展開されている.

 ところで,日本人の主要死因である,いわゆる生活習慣病は,いずれも働き盛りの30歳,40歳代からの日常生活習慣のゆがみやストレスの過度な集積が背景にあり,それ以降の年代で疾病現象として顕在化してくるものである.メタボリックシンドロームの予防のための特定健診,特定保健指導は,まさにその年代をターゲットとしたハイリスクグループへの介入指導により,今後の生活習慣を変容させようとするものである.それに加えて必要とする,根本的な戦略は,若い頃からの望ましい生活習慣の形成である.生涯を通じての健康づくりの基盤形成が,青少年期にこそダイナミックに展開されねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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