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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻3号

2008年03月発行

文献概要

特集 アレルギー対策―花粉症・食物アレルギー・アトピー等への対応 花粉症の研究と対策の最前線

2.花粉アレルゲンの高感度測定法の意義と応用

著者: 高橋裕一1 阿彦忠之23

所属機関: 1山形県衛生研究所生活企画部 2山形県衛生研究所 3山形県健康福祉部

ページ範囲:P.204 - P.207

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花粉情報の提供方法等の変遷

 花粉症の原因となる植物には,春はスギ,ヒノキ科などの樹木と,それに続くイネ科植物,秋はヨモギ,ブタクサ,カナムグラなどの雑草がある.これらに加え,地域特有の原因植物がある.東海花粉症研究所の宇佐神によれば,2001年12月現在,日本では59種の花粉症原因植物が報告されているという.これらの原因植物の中で,スギ,ヒノキ科の樹木による花粉症は1980年代から増加し始め,国民病あるいは文明病と言われるようになった.

 そのような状況の中で,東京都,京都市,仙台市などが1987年からスギ花粉情報の住民サービスを開始した.この時代の情報はテレビや新聞で報道された.2000年代に入ってインターネットが普及すると,ホームページ(HP)での提供が盛んになった.最近では携帯電話での双方向サービスも行われている.

参考文献

1) 高橋裕一・他:カオス理論を用いた空中スギ花粉数の数時間先予想の可能性.アレルギー51:928,2002
2) Takahashi Y, et al:Relationship between Airborne Cry j 1 and the Onset Time of the Symptoms of Japanese Cedar Pollinosis Patients. Allergology International 56:277-283, 2007
)pollen antigens, Aerobiologia(in press).
4) 青山正明,高橋裕一:ラジカルイムノアッセイ法によるCryj 1の超高感度測定法の開発.アレルギー53:1088-1090,2004
5) 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会:鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症.pp24-26,ライフサイエンス,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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