icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻5号

2008年05月発行

文献概要

特集 うつの時代―うつ病を改めて理解する

うつ病の疫学

著者: 立森久照1 長沼洋一1 八木奈央1 竹島正1

所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所精神保健計画部

ページ範囲:P.350 - P.354

文献購入ページに移動
 厚生労働科学研究費補助金による研究事業として「こころの健康に関する疫学調査」が実施された.これは世界保健機関(World Health Organization: WHO)の提示した精神・行動障害に関する国際的な疫学研究プロジェクトである世界精神保健(World Mental Health: WMH)に参加して実施された,こころの健康に関する最新の本格的疫学的研究である.

 WMHは,WHOプロジェクトの定める方法論に則り,WMH調査票(WHO統合国際診断面接〔Composite International Diagnostic Interview: CIDI〕をもとに,危険因子等のセクションを追加したもの)を用いた訪問面接によって,こころの健康に関する疫学,つまり気分障害など国民の健康に直結する障害の現時点での有病率,生涯にわたる罹患率,社会生活への影響について,国民の代表とみなせるサンプルを対象に調査することを目的とするものである.

参考文献

1) Kessler RC, et al:Lifetime prevalence and age-of-onset distributions of mental disorders in the World Health Organization's World Mental Health Surveys. World Psychiatry 6(3):168-176, 2007
2) The WHO World Mental Health Survey Consortium:Prevalence, severity, and unmet need for treatment of mental disorders in the World Health Organization World Mental Health Surveys. Jama 291(21):2581-2590, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら