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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻5号

2008年05月発行

文献概要

連載 予防活動のガイドライン・5

うつ・自殺

著者: 中尾睦宏1

所属機関: 1帝京大学医学部衛生学公衆衛生学

ページ範囲:P.400 - P.403

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Summary of Recommendations

 成人のうつは臨床現場でスクリーニングしたほうがよい.ただし,正確な診断・適切な治療・経過観察をする環境が整っていることが条件である(評価:推奨レベルB).

 小児や青少年のうつについては,ルーチンでスクリーニングすべきか否か断言できない.まだ証拠が不十分である(評価:推奨レベルⅠ).

参考文献

1) U.S. Preventive Services Task Force:Screening for depression;recommendations and rationale. Ann Intern Med 136:760-764, 2002
2) U.S. Preventive Services Task Force:Screening for suicide risk;recommendations and rationale. Ann Intern Med 140:822-835, 2004
3) Gilbody S, et al:Educational and organizational interventions to improve the management of depression in primary care. JAMA 289:3145-3151, 2003
4) 中尾睦宏:プライマリケアにおけるうつ病診療;プライマリケアにおける治療計画の考え方.Progress in Medicine 27:2009-2013, 2007
5) Pignone MP, et al:Screening for depression in adults;a summary of the evidence for the U.S. Preventive Services Task Force. Annals of Internal Medicine 136:765-776, 2002
6) 大森一郎,古川壽亮:一般診療・プライマリケア場面におけるうつ病のスクリーニングテストの有用性は確立されていない.EBMジャーナル8:248-255,2007
7) 中尾睦宏(編集:矢野栄二,他):自覚症状とうつ.EBM健康診断(第2版).pp40-46,医学書院,2003
8) 樋口輝彦(総編集:松下正明):気分障害の二次予防:早期発見・早期治療.臨床精神医学講座;精神障害の予防.pp141-150,中山書店,2000
9) Nakao M, et al:The suicide epidemic in Japan and strategies of depression screening for its prevention. Bull World Health Org 84:492-493, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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