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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻6号

2008年06月発行

文献概要

特集 若者を性感染症から守る

若者の性感染症に関連する知識や性行動,性意識の現状

著者: 池上千寿子1

所属機関: 1NPO法人ぷれいす東京

ページ範囲:P.444 - P.450

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「若者」とは

 「若者」と一口に言うが,どのような集団を指すのかは一様ではない.「性感染症が若者の間で広がっている」と言うとき,その根拠は主に20代での統計数値であったりする.

 ここでは主に,2005年に行われた日本性教育協会の性行動調査をもとに考察したい.その理由は,この調査が1974年,1981年,1987年,1993年,1999年,2005年と継続して全国規模で実施されてきたものであること.中学生,高校生,専門学校生,大学生が対象であり,調査項目は毎回検討を加えられているが,基本的に同じなので,経年的な傾向を見ることができることである.また,今回の結果が,対象者の性に対する意識や行動を多面的に捉える必要があることを示唆していることが注目されるからである.

参考文献

1) 日本性教育協会(編):「若者の性」白書.小学館,2006
2) 高橋征仁:性現象の多面性と多様性.現代性教育月報25(10):1-7,2007
3) 岸田秀:性的唯幻論序説.文春文庫,1999
4) 池上千寿子・他:エイズに関する普及啓発におけるNGOの活用に関する研究.平成12~14年度総合研究報告書,2002
5) 東優子・他:日本の性娯楽施設・産業に関わる人々への支援・予防対策の開発に関する学際的研究.平成19年度総括・分担研究報告書,2008
6) 女性と健康ネットワークニュースレター:子宮頸がんをめぐる海外の状況.11(9),2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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