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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻6号

2008年06月発行

文献概要

連載 地域における自殺対策の新展開-自殺は予防できる・3

岩手県久慈地域における自殺予防活動

著者: 星克仁1 酒井明夫1 大塚耕太郎1 磯野寿育1 岩戸清香1

所属機関: 1岩手医科大学神経精神科学講座

ページ範囲:P.494 - P.497

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 岩手県においては,自殺死亡率が高率で過去10年にわたり,県別の上位3県に名を連ねる不名誉な状態が続いているが,中でも久慈地域では過去20年を通じて自殺死亡率が高率であり,1985~99年の標準化死亡率が全国平均に対して男性2.6倍,女性2.4倍に上る.岩手県では県内の自殺死亡率の地域格差が大きいのが特徴であり,隣接する宮古地域では全国平均に対して男性1.8倍,女性1.4倍である.

 こうした現状に対処するため,自殺多発地域における有効な自殺予防事業の構築を目的とし,「精神科医療施設を含めた地域医療機関のネットワーク作り」,「地域住民への働きかけ」,「医療・行政機関・地域が一体となった個別介入」を柱に,複合的な自殺予防活動を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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