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特集 たばこ研究
たばこ対策研究の現状と今後の研究課題
著者: 尾﨑米厚1
所属機関: 1鳥取大学医学部社会医学講座環境予防医学分野
ページ範囲:P.522 - P.526
文献購入ページに移動したがって,たばこ対策関連の論文を国際誌に掲載しようとすると多大な努力が必要であり,その上喫煙対策の遅れにより,日本からの国際的研究が極めて少ない分野でもある.喫煙対策の根拠には,喫煙の健康影響の評価が必須である.喫煙対策の3本柱に喫煙防止,受動喫煙防止,禁煙治療があり,総合的な評価のために喫煙状況モニタリングがある.
また,社会問題との接点として訴訟問題,たばこ会社の内幕なども研究対象となってきている.日本公衆衛生学会による「21世紀の公衆衛生研究戦略を考える」というフォーラムの報告書における,今後必要となってくる分野別の研究についての記載においても,酒・たばこ・依存性薬物だけが分野名ではなく,具体的に名前が挙げられているほど重視されている1).今後,ますますわが国発のエビデンスの公表が望まれる.
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