icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻7号

2008年07月発行

文献概要

特集 たばこ研究

受動喫煙対策に関する研究成果と今後の課題

著者: 大和浩1

所属機関: 1産業医科大学産業生態科学研究所健康開発科学研究室

ページ範囲:P.539 - P.542

文献購入ページに移動
 欧米をはじめ,アジアや中南米の諸外国では,職場や公共の場所,交通機関はもちろん,飲食店やバー,カジノなどのサービス産業を含むすべての建物内を禁煙とする全面禁煙法が施行されている1).それらの国々では,査察制度や罰則により違反のない全面禁煙が施行されている.一方,わが国の受動喫煙対策は2003年5月の健康増進法の施行によりある程度の進捗が見られているが,諸外国に比較して著しく遅れた状態となっている.

 筆者は,2005~2007年度の厚生労働省科学研究費補助金「受動喫煙対策にかかわる社会環境整備についての研究」に携わり,日常生活で受動喫煙を受ける機会が多い公共交通機関,遊戯施設,宿泊施設,また,敷地内禁煙という先進的な対策を取らねばならない医・歯学部について調査を行ったので,その内容を中心に紹介する.

参考文献

1) 厚生労働省委託事業,平成19年度「受動喫煙の健康への影響及び防止対策に関する調査研究委員会報告書」
2) 中田ゆり・他:サービス業における受動喫煙―現状と今後の対策.産業衛生学雑誌,48(臨増):782,2006
3) 大和 浩・他:喫煙病学.最新医学社,2007
4) 江口将史・他:禁煙指導・支援者のための禁煙科学.文光堂,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら