公衆衛生72巻7号

2008年07月発行

連載 地域における自殺対策の新展開―自殺は予防できる・4

宮崎県の自殺の現状と対策

著者： 岩本直安¹

所属機関： ¹宮崎県日南保健所

ページ範囲：P.577 - P.579

文献概要

太陽と緑の国　みやざき

　平成19年1月，東国原知事の誕生とその後3件続けて発生した高病原性鳥インフルエンザにより大きな話題となった宮崎県だが，日照時間の多さや県木「フェニックス」に代表されるように「太陽と緑の国」として，自然豊かで住みやすい南国地域というイメージが強い．またその後の知事のPRもあり，地鶏や完熟マンゴーなど，農業生産・観光県として全国にその知名度をあげつつある．しかしながら，自殺死亡率からみると，ここ10年は常に全国の上位県に位置している．宮崎県では，平成18年度から県の新規重点事業として自殺対策事業が実施されている．

参考文献

１) 松本寿昭：宮崎県の自殺とその地域性．自殺予防と危機介入24(1)：34-46，2003

２) 本橋豊・渡邊直樹：自殺は予防できる―ヘルスプロモーションとしての行動計画とこころの健康づくり活動．すぴか書房，2005

３) 神庭重信，高橋祥友，中村純，日本医師会(編集)，西島栄利(監修)：自殺予防マニュアル．明石書店，2005

４) 人口動態統計(厚生労働省)

５) 自殺の概要(警察庁)