文献詳細
文献概要
連載 衛生行政キーワード・45
救急搬送と医療機関との連携について
著者: 溝口達弘1
所属機関: 1消防庁救急企画室
ページ範囲:P.591 - P.593
文献購入ページに移動一方,需要に対する供給に目を向けると,平成19年4月現在の救急隊数は4,846隊であり,平成9年からの10年間で約8.1%の増加にとどまっている.また,厚生労働省医療施設調査によると,病床数については,一概に総病床数で見ることが必ずしも適当ではないが,平成8年からの10年間で約6.5%減少している.
こうした受給ギャップの背景を受け,救急医療の一端を担う救急搬送において,現場到着所要時間の遅延傾向と受入医療機関選定困難事例の発生が大きな課題となっている.本稿においては,消防庁が公表した「救急搬送における医療機関の受入状況等実態調査」の概要を中心に,救急搬送と医療機関との連携について解説する.
掲載誌情報