文献詳細
文献概要
特集 地域における医師職のあり方
メディカル・スクール導入をめぐって―医師養成のあり方
著者: 福井次矢1 日野原重明1
所属機関: 1聖路加国際病院
ページ範囲:P.630 - P.633
文献購入ページに移動今回は,勤務医不足や地域医療の危機という医師の養成や配置をめぐる社会的問題を背景に,法曹界におけるロースクールの設置という前例もあり,メディカル・スクールの導入がにわかに現実味を持って議論されているように見える.実際,昨(2007)年には,東京都庁にメディカル・スクール有識者検討会が,四病協(日本医療法人協会,日本精神科病院協会,日本病院会,全日本病院協会で構成される病院団体の集まり)にメディカル・スクール検討会が設置され,メディカル・スクールの設置の可能性について議論が続けられている.
私たちは,勤務医不足や地域医療の危機が叫ばれる前から,聖路加国際病院にメディカル・スクールを附設したいとの意向を示していて,筆者・福井は上記2つの検討会の委員を仰せつかっていることもあり,本テーマには強い関心を抱いている.
掲載誌情報