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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻9号

2008年09月発行

文献概要

特集 現代の貧困と健康

非正規雇用の現状と改善の課題

著者: 伍賀一道1

所属機関: 1金沢大学経済学部

ページ範囲:P.700 - P.703

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雇用形態の変容,非正規雇用の増加

 1990年代半ばから今日にかけて日本の雇用形態は大きく変容した.それは正規雇用(正社員)の減少,非正規雇用の著しい増加によって特徴づけられる.では正規雇用とは何か.他方,非正規雇用とはどのような人を言うのだろうか.

 雇用形態を区分するには3つの基準がある.①雇われている雇用主のもとで働く「直接雇用」か,それとも派遣社員や請負労働者のように雇用関係のない別会社に派遣されて働く「間接雇用」か,②期限の定めのない「常用雇用」か,雇用期間が限られた「有期雇用」か,③「フルタイム」か,「パートタイム」かである.正社員あるいは正規雇用とは,〈直接雇用―常用雇用―フルタイム〉の3つの条件を満たす人のことである.他方,非正規雇用は,「有期雇用」,「間接雇用」,「パートタイム」のうち,少なくともひとつに該当する.たとえば,今社会問題になっている「日雇い派遣」は,「間接雇用―有期雇用(日々雇用)―フルタイムまたはパートタイム」である.

参考文献

1) 脇田滋:韓国非正規職保護法―その概要と関連動向.龍谷法学40(4):388-449,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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